コラム|さいたま市北区土呂駅にある歯科・歯医者|やすだ歯科クリニック

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むし歯予防にはなぜフッ素がいいの?

皆さん、こんにちは。
さいたま市・JR土呂駅より徒歩9分の【やすだ歯科クリニック】です。

歯科医院でフッ素塗布をしてもらったり、フッ素配合の歯磨き剤を使用したり、フッ素は「むし歯予防」としてメジャーな存在です。
ですが、フッ素がなにか、どうしてむし歯予防になるか、そこまではご存知ないかもしれません。

 

そもそも「フッ素」とは?

フッ素とは、自然界にも存在するミネラル成分で、お茶、にぼし、昆布など食品、水道水や母乳にも含まれています。
そのため、歯に塗っても安全なものです。

純粋なフッ素(F2)は常温では気体ですが、自然界では「フッ化ナトリウム(NaF)」などの化合物として存在しています。
歯科で用いるフッ素も、「フッ化物」と呼ばれるものです。
歯科医院では、高濃度のフッ素を歯の表面に塗っています。

 

歯の再石灰化を促す

乳歯や生え変わったばかりの永久歯は、歯を覆うエナメル質やその下の象牙質が永久歯の半分ほどしかなく、酸に弱い炭酸カルシウムなども多く混ざっていたりするため、非常に弱い状態です。

歯は、お食事のたびにカルシウムなどが溶け出す「脱灰(だっかい)」と、だ液のはたらきで再びカルシウムを歯に取り込んで修復する「再石灰化」を繰り返しており、この作用の繰り返しによって次第に丈夫な歯質へと変化していきます。

フッ素には、この「歯の再石灰化」を促す効果があるため、歯が溶けることを防いで歯質を丈夫にしてくれます。
また、むし歯菌の発育の抑制や、むし歯菌の酸を生み出す力を抑制する効果もあるため、フッ素を歯に塗ることでむし歯予防になるのです。

 

歯科医院のフッ素は高濃度

市販の歯みがき剤にも「フッ素配合」をうたっているものが多くありますが、これらは一般の方がご家庭で使用するため、フッ素濃度は低めにおさえられています。

一方、歯科医院で塗布するフッ素は、患者さんにあわせて濃度を調整しており、市販の歯磨き剤に比べて高濃度なものです。

フッ素の効果を維持するためには、3ヶ月に1度のペースで塗布することが良いとされていますので、歯科医院での定期検診の時にフッ素の塗布を行えば、フッ素の効果を持続させることができます。

 

家族みんな、フッ素でお口の健康を

フッ素塗布はお子さんだけがするというイメージが強いかもしれませんが、弱い乳歯を守るためと、塗るだけで簡単な処置ということで、お子さんに多いというだけです。
フッ素塗布は、もちろん大人の方にも有効です。

たとえば、加齢や歯周病などが原因で歯ぐきが痩せてしまうと、歯の根が露出してしまいます。
この部分は非常にデリケートで、しっかりケアしないとむし歯になりやすいため、フッ素塗布が効果的です。
また、つわりで歯磨きがしっかりできない妊婦さんや、介護を受けている方などにもおすすめです。

お子さんから大人まで、ご家族で上手にフッ素を利用して、むし歯からお口を守っていきましょう。