皆さんこんにちは。

やすだ歯科クリニックです。

むし歯になると、いわゆる「歯痛」と呼ばれる症状が現れますよね。

慢性的にジンジンと痛むこともあれば、冷たいものや熱いものなどを食べた時だけ痛みを感じることもあります。

そんなむし歯による歯の痛みは、エナメル質のむし歯では生じないことをご存知でしょうか。

私たちの歯は、最も外側にエナメル質が存在し、その内側は象牙質で覆われています。

さらに内側に「歯髄（しずい）」と呼ばれる歯の神経が分布しており、痛みを感じ取るようになっています。

ですから、むし歯になるとまず溶かされるのはエナメル質なのですが、その時点で痛みを感じることはありません。

それだけに、まだ発生して間もないむし歯というのは自覚症状に乏しく、発見がおくれがちになるのです。

象牙質には、歯髄からの神経が少し入り込んでいるため、むし歯に侵されると痛みを感じることがあります。

つまり、むし歯で痛みを感じるようになったら、もうすでに病変が象牙質にまで達していると考えることができるのです。

それがさらに進行すると、歯の神経にまでむし歯菌が到達して、ものすごく強い痛みを発生させるようになるのです。

むし歯は、痛くない状態から治療をスタートさせるのがベストといえます。

つまり、エナメル質のむし歯の段階で歯を削り、詰め物をした方が予後も良くなるのです。

そういった初期のむし歯や軽度のむし歯というのは、定期的に歯科を受診していなければなかなか発見できないのが現実です。

このように、エナメル質のむし歯というのは、痛くないことがほとんどですが、むし歯であることには変わりません。

具体的な治療が必要となりますし、放っておくと痛みを感じる象牙質のむし歯へと進行します。

そういった事態を避けるためには、定期的に歯科を受診することをおすすめします。

数ヵ月に一度、当院にご来院いただくことで、歯の異常をいち早く発見いたします。

もちろん、異常が見つからなくても予防処置等を施しますので、まずはお気軽にご相談ください。